スタッフブログ
2013年4月4日 木曜日
地震で起きる被害*オフィス編*
こんにちは。テラプロテクトの増田です。
時間が空いてしまいましたが、今回は前回の家庭編からの続きで「オフィス編」です。
この仕事をしておりますと、総務、人事、経理、安全管理など、さまざまな部署の方とお会いします。
2011年3月11日、震度5以上の地域では、オフィスにいたどの部署の方でも共通した感想があります。(工場編ではまた違った感想になっています)
そのままの言葉で書きます。
「ここで死ぬのかと思った」
単純な言葉に聞こえますが、どのようなものが見えてくるでしょうか。
ただその場が揺れるだけであれば、命を落とすことはありません。座り込んで、地震がおさまるのを待てばよいのです。
怖いのは揺れそのものではなく、倒れる棚、パーテーション、落ちてくる資料、TV、モニタ、動くプリンターや机。
こういったものに運悪く激突してしまうことが恐ろしいのです。
震度6が起きた時、人は動けません。上に書いたものたちが突然凶器となって襲ってくるのです。
オフィスは家庭と違い、狭いスペースに人が集まり、書庫、ロッカーなど、背が高く、重いものがたくさん並んでいます。
そしてほとんどの場合、壁際に据え付けられています。
揺れが起こり壁に背中を当てた瞬間、反動で棚には大きな力が加わり倒れてきます。打ち込んだビスなどはそのままえぐれ、抜けてしまうこともあります。L金具でどれだけ長いビスを打ち込んでいても、壁側に強度がなければ意味がないのです。
また、壁際の棚類が倒れることで、避難通路がふさがれてしまいます。
何かにぶつかり破壊して破片を周囲にばらまきます。
突っ張り棒は天井を破壊し、ビスは壁をえぐっています。
運よくケガをせずに地震を乗り切った後、オフィスには惨状が広がっています。
PC,電話、小物入れは落ち、棚は倒れ、書類はばらまかれた状態です。
このあと何人の人手を割き、どれだけの時間をかけて元に戻すのか?
「このあと」の手間をいかに減らすことができるかを事前に決めておくこと、それが「BCP」です。
片づけるのは肉体的、精神的にもかなり疲弊します。
ライバル会社はすでにビジネスの環境を元に戻し、顧客に製品供給できる状態にあるかもしれない。
被害の把握、報告など、地震対策をしておかなかったがために想像以上の時間と手間がかかります。
「死ぬかと思った」あとにもご担当者様には膨大な仕事が発生するのです。
その膨大な仕事の後にご相談いただく機会が多く、「やっておけばよかった」という御声を耳にするのです。
地震対策の担当になってまず困ること、一番多く耳にするのが
「何から始めていいかわからない」
「使えるお金がない」
これはご担当者様は誰でもあたる問題です。
弊社に一度お電話いただければ、何をどのように進めていけばよいのか、実例を交えてお話させていただきます。
私は全国に出張しておりますので、お時間合えばお伺いもします。
お客様の現状から、ガイドライン策定のお手伝い、具体的な地震対策、BCPとは何か、など、ご相談ください。
地震対策はお金がかかります。
しかし
対策しないともっとお金がかかります。
一緒にできることから始めましょう。
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